3月1~10日に誕生日や記念日を迎える音楽家たちを、ピアノ・弦楽器・管弦楽・・・の優先順位で紹介しています。
あなたの誕生日にゆかりの音楽家は誰でしょう?
記念日にゆかりの音楽家は?
音楽カレンダーはTwitterでも毎日ご紹介しています。
3/1はフレデリック・ショパンの誕生日
3/1はフレデリック・フランソワ・ショパン(Fryderyk Franciszek Chopin)の誕生日。1830年ポーランド(当時のワルシャワ公国)ジェラゾヴァ・ヴォラに生まれました。
実は、ショパンの誕生日にはふたつの説があります。
- 出生届が出された2月22日
- ショパン自身と家族主張の3月1日
今となってはどちらが本当なのか確かめようがありませんが、ショパン本人&家族主張の3月1日が一般的です。
ショパンと言えばマズルカ、やはりフリードマンで。。。
3/2はベドルジハ・スメタナの誕生日
3/2はチェコの音楽家ベドルジハ・スメタナ( Bedřich Smetana)の誕生日
1824年ボヘミア北部生まれ。オーストリア=ハンガリー帝国からの独立を願った国民楽派の先駆者。
交響詩『わが祖国』の第2曲「モルダウ」やオペラ「売られた花嫁」が有名ですが6歳でピアニストデビューしピアニストとしての活動から始まっているのでピアノ曲もあり近年人気です。
アルゲリッチ出演の2台8手のソナタとロンドをどうぞ。
3/3はピアニスト ヴェルナー・ハースの誕生日
3/3はドイツのピアニスト ヴェルナー・ハース(Werner Haas)の誕生日。
1931年シュトゥットガルトの音楽一家に生まれ、7歳で初リサイタル、1946年から1954年までシュトゥットガルト高等音楽院で、リリ・クレベール=アッシュに師事。
1954年にザールブリュッケン音楽院に入学し、ギーゼキングに師事して後継者として将来を嘱望され、卒業後はヨーロッパを中心に活動するも、1976年35歳の時に自動車事故で急逝してしまいました。
20世紀音楽とフランス近代音楽を得意にしていた彼のドビュッシー『喜びの島』。
色彩豊かにして妖艶な世界は、この世のものとは思えない不思議な魅力があります。
3/4はアントニオ・ヴィヴァルディの誕生日
3/4はイタリアバロックの音楽家アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi)の誕生日。
1678年ヴェネツィア生まれ。バロック後期の作曲家・ヴァイオリニスト、そしてカトリック教会の司祭でもあります。
ヴィヴァルディといえばあまりにも有名な『四季』。これは、ヴァイオリン協奏曲として描かれた『和声と創意の試み』作品8の第1番から第4番までを「春・夏・秋・冬」と便宜上まとめて呼んでいるだけで、ヴィヴァルディ自身が名付けたわけではないのですね。
バロックらしい躍動感あふれるファビオ・ビオンディとエウローパ・ガランテの演奏で『四季』全曲を聴きましょう。
3/5はセルゲイ・プロコフィエフの命日
3/5はセルゲイ・プロコフィエフ( Sergei Sergeevich Prokofiev)の命日。
1981年現ウクライナに生まれ、サンクトペテルブルク音楽院で学んだプロコフィエフは、1918年ロシアに革命の空気が強くなる27歳の時に日本経由でアメリカへ亡命、日本では東京・横浜・京都・奈良に滞在し、日本の音楽界に少なからず影響を与えました。
ところがわずか4年後の1922年はパリへ移住、そして、1936年45歳にしてロシアに帰郷 、1953年62歳で亡くなりました。
自作自演のピアノ協奏曲第3番です。
3/6は指揮者キリル・コンドラシンの誕生日
3/6は指揮者キリル・コンドラシン(Kyrill Kondrashin)の誕生日。
1914年モスクワ生まれ、29歳でボリショイ劇場常任指揮者、46歳~62歳までモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督。
1978年アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のアムステルダム公演を客演中にオランダへ亡命、そのまま同楽団の常任客演指揮者に就任します。
1981年3月7日NDOコンサートの代役として振ったマーラー1番を(その後逝去)。
3/7はモーリス・ラヴェルの誕生日
3/7はフランス印象派の作曲家モーリス・ラヴェル(Joseph-Maurice Ravel)の誕生日。
1875年フランス生まれ。
オーケストレーションの天才、管弦楽の魔術師はムソルグスキー展覧会の絵を原曲がピアノ曲である事を忘れさせてしまうほど見事にアレンジしました。
3/8はC.P.E.バッハの誕生日
3/8はカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ (Carl Philipp Emanuel Bach)の誕生日。
大バッハことヨハン・ゼバスティアン・バッハの次男として1714年にヴァイマルで生まれました。
実は、父親であるJ.S.バッハよりも生きていた時代には有名で成功しましたが、父の指導あってこそ自分の成功があると強く主張した孝行息子です。
音楽的には、父の友人ゲオルク・フィリップ・テレマンの作曲様式に影響を受け、古典派音楽の基礎を築きました。
モーツァルトは、「彼は父であり、われわれは子供だ」と語り、ハイドンやベートーヴェンにも大きな影響を与えました。
ハイドンとベートーヴェンの前身という感じがするソナタ第4番W.55を、マルカンドレ・アムランの演奏でどうぞ。。
3/9はサミュエル・バーバーの誕生日
3/9はサミュエル・バーバー(Samuel Barber)の誕生日。
1910年ペンシルベニア州ウェストチェスターで、外科医の父とアマチュアピアニストの母の間に生まれました。
フィラデルフィア・カーティス音楽学校で作曲・ピアノ・声楽を専攻、卒業後イタリアに留学。
バーバーは「最後のロマンティスト」と言われるように、この時代に盛んだったモダニズムや実験的試みにいたずらに走ることはありませんでした。
自身、ピアノはかなり上手で公開演奏こそしなかったものの、バッハ平均律クラヴィーア曲集を仕事前の日課にしていたとか・・・
バーバーといえば多くのクラオタには「弦楽のためのアダージョ」ですが、ピアノ弾きにとっては、やはりピアノソナタでしょう。
献呈者ウラディミール・ホロヴィッツ自身の演奏で。。。
3/10はパヴロ・サラサーテの誕生日
3/10はサラサーテこと、パブロ・マルティン・メリトン・デ・サラサーテ・イ・ナバスクエス(Pablo Martín Melitón de Sarasate y Navascuéz)の誕生日。
1844年スペイン・パンプローナ生まれ。
10歳の時にスペイン女王イサベル2世の前で演奏を披露。パリ音楽院で学び、13歳でヴァイオリン科の一等賞。1860年代ごろから演奏家として活動。サン=サーンスと親しくはサラサーテに『序奏とロンド・カプリチオーソ』、『ヴァイオリン協奏曲第3番』などを献呈している。ラロ『スペイン交響曲』、ブルッフ『ヴァイオリン協奏曲第2番』、『スコットランド幻想曲』の初演者かつ献呈先でもあります。
アンダルシアのロマンスをクリスティアン・フェラスで。。。