Profile
5歳の時にピアノと出会い自分から弾き始め、8歳の時にベートーヴェンの第九を聴いてクラシック音楽に魅了され、9歳よりレッスン開始。
父の転勤に伴う転居で1~2年毎にピアノの先生を変わり、その度に全否定され困惑。14歳の時に”学校の勉強は転校して教科書が変わっても内容は同じなのに、なぜピアノは先生によって全く違うのだろう?”と疑問に思い、奏法に関する本を読み始める。
学生時代より弦楽器・管楽器・声楽との共演多数。
1996年、1997年東京でソロリサイタル、1997~2000年ベートーヴェン交響曲(第3、5、6番)他の2台ピアノ8手の編曲を手がけ自ら出演しての演奏会を名古屋、岐阜で開催。
テクニックの問題と手・肩・腰の痛みと極度のアガリ症に悩み、フィンガートレーニングやメンタルトレーニングに励んで人一倍の頑張りで演奏活動を続けるも心身ともに消耗し、30代後半に挫折。
当時、故障したピアノ弾きのためのレッスンはもとより相談できる窓口さえなく、ピアノが弾けないことで仕事ができず社会的に葬り去られるような孤独感にさいなまれながら、”そもそもレッスンを受けていながら故障するのはなぜか?”疑問を持ち、アレクサンダーテクニークなどの心身メソッド、クラシックバレエ、脳科学・心理学などを参考にピアノ・ベーシック・トレーニングを考案。
2018年より演奏活動再開。
2021年、2022年、日本バッハコンクール一般B部門全国大会出場。
いつまでもジーンズが似合ってショパンのエチュードを喜々と演奏する70歳を人生のクライマックスとすべく日々エンジョイ&進化中。。。
ピアノとの出会いから2度の挫折を経て新生し喜びを持って弾けるようになるまでを全4話で綴りました。




ピアノを石川正司、小林峡介、山田康子らに師事、ディド・クーニング、ルイ・レーリンクの指導を受ける。フィンガートレーニングを藤本雅美、対位法・ハーモニー、アナリーゼを藤本秀夫、アレクサンダー・テクニークを小野ひとみ、ルミエールストレッチを後藤早知子、クラシックバレエを高田麻名他に師事。
慶應義塾大学文学部卒業/音楽学。
愛知県生まれ。
15回の引越しを経て東京都町田市在住。
夫と二人暮らし。
読書は精神の糧、食事が栄養になり読書は教養になる。
欠かせないのはお茶時間、
季節の移ろいは何より美しいと想う毎日。。。
Video
音楽は作品と演奏する人と聴いてくださる方がいてこそ!
作品の世界を共有できるように、練習をエンジョイしています。
ブラームス 3つの間奏曲 Op.117 / 2022年9月
楽観的で能天気で何でもポンポン言ってしまう私にはブラームスはとても難解でした。
人気の2番。。。
3番の中間部は、明らかにあちらの世界、とても共感します。
ショパン/2022年6月
ショパン ノクターン b-moll Op.9-1
ショパンのb mollと言えば葬送ソナタですが、ノクターン第1番は21歳のショパンの瑞々しい感性によって優雅で幻想的な何とも美しい世界が広がっています。個人的にノクターンの中でも特別に好きな作品です。。。
ショパン マズルカ e-moll Op.17-2
ポーランド人の誇り高いアイデンティティ感じます。
ショパン マズルカ C-dur Op.24-2
風の向こうに慣れ親しんだマズルカを聴くかのような美しくもかなしい曲だと思います。。。
日本バッハコンクール一般B全国大会/2022年2月
J.S.バッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番BWV846
平均律の中でも最高に好きな曲です。Hakujuホールは噂に違わず素晴らしい響きでした。
シューマン、ショパン、スクリャービン/2022年1月
スクリャービン 詩曲 Op.32-1
スクリャービンはロシア人というよりスクリャービン星人。スクリャービン星は魅惑的すぎてこっちに帰ってきたくなくなる、そんな作品。。。
シューマン アラベスク Op.18
シューマンの夢想が結晶になった愛すべき作品。。。
ショパン マズルカ Op.17-4
何とも形容する言葉がない、音楽でしか表現できない世界。。。
ショパン エチュードOp.10-12『革命』
子供の頃、初めて聴いた時に火を噴くような激しさに衝撃を受けました。今も大好きです。
シューマン パピヨン Op.2/クローズドコンサート2021年8月
「謝肉祭」的なとても魅力的な作品ですが、なぜか演奏される機会が少ないのが残念(ライブにつきお聞き苦しい所は寛大に。。。)
日本バッハコンクール一般B部門全国大会/2021年2月
私のあがり症はリハーサルのない本番が一番ひどく、コンクールには根深いトラウマがありますが、50歳を過ぎて生まれて初めて予選を通過して王子ホールで弾くことになりました。「絶対無理!弾けるわけない、棄権しよう・・・」と本気で悩み、当日会場に到着しても「無理・・・」としか思えずこっそり帰ろうかと思いながら受付を済ませたところ、開け放たれたドアからホールの中が見えて、輝くシャンデリアの向こうのスタインウェイフルコンが目に入った瞬間に「こんな素晴らしいところで弾けるなんて幸せなことだ」と思えてステージに出ていくことができました。震えても”自分のやりたい音楽”を貫くことができて、終わった瞬間に「もう一度ここで(こういうところで)弾きたい!」と思いました。長い長い間越えられなかったハードルを越えた本番でした。