5/11~20ゆかりの音楽家たちを紹介しています。
音楽カレンダーはTwitterでも毎日ご紹介しています。

5/11はピアニスト パウル・ウィトゲンシュタインの誕生日
5/11はピアニスト パウル・ウィトゲンシュタン(Paul Wittgenstein)の誕生日。
1887年オーストリア・ウィーン生まれ。第一次世界大戦で右手を失い左手だけで演奏活動に復帰。
ラヴェルに左手のための作品を委嘱して生まれたのが『左手のためのピアノ協奏曲』です。 ところが、初演時に勝手に音を書き換えてしまいラヴェルの怒りを買ってしまいます。後に別の人の演奏を聴いて、非を認め謝罪。
ところで、ウィトゲンシュタインという名前でもしや?と思った方、正解! 哲学者ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタインの兄です。。。
5/12はガブリエル・フォーレの誕生日
5/12はガブリエル・フォーレ(Gabriel Urbain Fauré)の誕生日。
1924年フランス南部生まれ。教会のオルガンに触れているうちに才能の見いだされ、のちにサン=サーンスにも師事しています。
教会オルガニストの職を得て、敬虔なクリスチャンのイメージがありますが、実は浮名を流したようです。 フォーレって日本人には大人気なのですが、本国フランスではさほどではありません。日本人があまりに好きなので、そんなにいいのかと逆輸入的にフランスでも認められるようになってきた・・・みたいな人です。
フォーレコンクールで優勝、ロシア正教の牧師でもあるジャン=クロード・ペヌティエの演奏です。
5/13はメンデルスゾーン交響曲第4番が初演された日
5/13はメンデルスゾーンの交響曲第4番『イタリア』が初演された日。
メンデルスゾーンは1830年10月から翌1831年4月にイタリアを旅行、ローマ滞在中の謝肉祭や教皇グレゴリウス16世の就任式などに着想を得て作曲に取りかかり、1833年5月13日にロンドンでメンデルスゾーン自らが指揮して初演されました。
5/14は指揮者オットー・クレンペラーの誕生日
5/14はオットー・クレンペラー(Otto Klemperer)の誕生日。
1885年現ポーランドに生まれたユダヤ系ドイツ人クレンペラーはマーラーの推挙でプラハのドイツ歌劇場の指揮者となったのを機に各地の歌劇場で活躍。
身長約2メートルの大男で、自他ともに認める女好きでエピソードは数知れず・・・ 復帰が危ぶまれるような怪我や病気も数多いけれどそのつど復活を遂げた強者です。 レパートリーはドイツ古典派・ロマン派から現代まで幅広いですが、”遅めのテンポを厳格に守った構築性の高い音楽が特徴”と言われる通りの『運命』をどうぞ。
5/15はクラウディオ・モンテヴェルディの洗礼日
5/15はクラウディオ・モンテヴェルディ(Claudio Giovanni Antonio Monteverdi)が誕生後の洗礼を受けた日。
1567年イタリア・クレモナ生まれ。
ルネサンスからバロックの過渡期に活躍し、音楽様式に変革をもたらしたとされています。 作曲家、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、歌手として活躍し、マントヴァ公国の宮廷楽長、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長などを歴任し、ヴェネツィア音楽の華やかな一時代を築きました。
「聖母マリアの夕べの祈り」をどうぞ。
5/16はピアニスト フリードリヒ・グルダの誕生日
5/16はウイーン三羽烏と呼ばれたピアニストのひとり、フリードリヒ・グルダ(Friedrich Gulda)の誕生日。
1930年ウィーン生まれ。現ウィーン国立音楽大学で学ぶ。
マルタ・アルゲリッチを指導したことでも知られます。 40歳頃からジャズに傾倒し、本人はジャズピアニストを指向するも結局、ジャズピアニストの道は周囲が許さず、クラシックとジャズを両立した活動を続けます。
グルダ自身による「エクササイズ NO.5 ~ ウィーンのメロディによるインプロヴィゼーション」をどうぞ。
5/17はエリック・サティの誕生日
5/17はフランス近代の作曲家エリック・サティ(Erik Alfred Leslie Satie)の誕生日。
1866年フランスの港町オンフルールに生まれたサティは、「音楽界の異端児」「音楽界の変わり者」と称され、ドビュッシー、ラヴェルをはじめ、印象主義の作曲家たちにも影響を与えました。
Je te veux(ジュ・トゥ・ヴー)の原曲は歌曲ですが、サティ自身によるピアノ編曲版も有名です。私は歌よりもピアノが好きなのでこちらをどうぞ。。。 日本語では「お前が欲しい」「あなたが大好き」と訳されます。
5/18はアルベニス、マーラー、アンダーソン、小野アンナ、フィッシャー=ディースカウの命日
5/18に亡くなった音楽家がなぜか沢山います。
- スペインの音楽家イザーク・アルベニス(1909年)
- ウィーンの音楽家グスタフ・マーラー(1911年)
- アメリカの作曲家ルロイ・アンダーソン(1975年)
- ロシアのヴァイオリニストで日本にもゆかりの小野アンナ(1979年)
- ドイツのバリトン歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(2012年)
ピアノ弾きには、アルベニスですよね。アリシア・デ・ラローチャでイベリア第1巻を聴きましょう。
5/19はピアニスト ブルーノ・レオナルド・ゲルバーの誕生日
5/19はブルーノ・レオナルド・ゲルバー(Bruno Leonardo Gelber)の誕生日。
1941年ブエノスアイレス生まれ。フランス人とイタリア人の血筋を引いたオーストリア系アルゼンチン人ピアニストですが、ドイツ音楽が得意。特にベートーヴェンとブラームスに並々ならぬ情熱を傾けています。
シューマン「謝肉祭」をどうぞ。。。
5/20はクララ・シューマンの命日
5/20はクララ・シューマン(Clara Josephine Wieck-Schumann)の命日。
9歳でモーツァルトのコンチェルトを演奏した天才少女として名を馳せ、ロベルト・シューマンの妻として8人の子供を出産・育児をしながらヨーロッパ中を演奏し、夫亡き後には一家を背負ったクララは、1896年76歳の生涯を閉じました。
ユーロで統一される前のドイツの100マルク紙幣にはクララの肖像が使われていたんですよね。 ピアニストとして知られるクララですが、父ヴィークの方針により早くから作曲の勉強もしており、作品も沢山あります。 ところが、女性というだけで認められなかった時代に屈し、37歳頃に作曲をやめてしまいます。
Youtubeには楽譜付きの演奏が沢山あります。このバラードなんか、シューマン作と言われてもわからないような気がします。
