1月の音楽カレンダー(1)ミケランジェリ、ポリーニ、マイスキーetc

クラシックの音楽家と作品&演奏を紹介する音楽カレンダーです。

ピアニストを中心とした演奏家と作曲家の誕生日や記念日、初演日などを紹介しています

1/1~10ゆかりの音楽家です。

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毎日クラシック|音楽カレンダー
ピアニストを中心に音楽家の誕生日・記念日を紹介した音楽カレンダーです。 素晴らしい作品を生み出してくれた作曲家・演奏家たちに感謝と敬愛を。。。 音楽カレンダーはTwitterでもご紹介しています。 1月|ミケランジェリ、ポリーニ、モーツァル...
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Yoko Ina

音楽&ピアノ、自然、読書とお茶時間をこよなく愛しています

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1/1はピアニスト エディット・ピヒト=アクセンフェルトとセルゲイ・ババヤンの誕生日

1/1はドイツのピアニスト・チェンバロ奏者エディット・ピヒト=アクセンフェルト(Edith Picht-Axenfeld)とアルメニア出身のピアニスト セルゲイ・ババヤン(Sergei Babayan)の誕生日です。

1/1生まれの音楽家1/2~エディット・ピヒト=アクセンフェルト

1/1はドイツのピアニスト・チェンバロ奏者エディット・ピヒト=アクセンフェルト(Edith Picht-Axenfeld)の誕生日。

1914年ドイツ・フライブルク生まれ。

バッハの演奏で知られるアクセンフェルトですが、実は23歳の年にショパンコンクールで第6位特別賞を受賞しています。また1964年にカラヤンがベルリンフィルとバッハのブランデンブルグ協奏曲を録音した時に、チェンバロを演奏したのがアクセンフェルトなんですよね。

シューマンピアノソナタ3番が新鮮です。

1/1生まれの音楽家2/2~セルゲイ・ババヤン

1/1はピアニスト セルゲイ・ババヤン(Sergei Babayan)の誕生日。

1961年アルメニアの音楽一家に生まれ6歳から音楽を学び始めました。レフ・ナウモフに師事した後、モスクワ音楽院でヴェラ・ゴルノスタエヴァやミハイル・プレトニョフに師事。89年に渡米し、カサドシュ国際コンクールで優勝。

あまり知られていませんが実は、浜松国際ピアノコンクール第1回の優勝者です。

クリーブランド音楽院とジュリアード音楽院で後進の指導に当たっていて、トリフォノフの師として有名になりました。

近年、アルゲリッチとのデュオやグラモフォンからラフマニノフアルバムを出したりして、ようやく時代がババヤンに追いついてきた感じです。

ショパンの舟歌をどうぞ。。。

1/2はミリイ・バラキレフの誕生日

1/2はロシアの作曲家ミリイ・バラキレフ(Mily Alekseyevich Balakirev)の誕生日。

1837年ロシア・ニジニ・ノヴゴロド生まれ。ロシア五人組のひとりとして知られまる。

ピアノ弾きには『イスラメイ』があまりにも有名、超難曲というだけでなくロシア民謡満載の民族色の強い魅力的な作品です。ホロヴィッツでどうぞ。

1/3はバルダッサーレ・ガルッピの命日

1/3はバルダッサーレ・ガルッピ(Baldassare Galuppi)の命日。

1706年ヴェネツィア生まれ、1785年に生涯を閉じました。

ヴェネツィア楽壇で最も有名で活躍したひとり、得意としたオペラ・ブッファはその後モーツァルトの『フィガロの結婚』や『ドン・ジョヴァンニ』へとつながっていきます。

ピアノ弾きに人気のピアノソナタをミケランジェリの演奏でどうぞ。

1/4はヨセフ・スクの誕生日

1/4はチェコの作曲家・ヴァイオリニスト ヨセフ・スク(Josef Suk)の誕生日。スークトリオで知られるヨゼフ・スーク(Josef Suk)は同名の孫。

1874年チェコ生まれ。プラハ音楽院でドヴォルザークに学び、1898年ドヴォルザークの娘オティーリエと結婚。同級生と共にボヘミア四重奏団(後のチェコ四重奏団)を結成し第2ヴァイオリン奏者を勤めた。 1922年から母校プラハ音楽院で教鞭を執りました。

チェロとピアノのためのバラードとセレナードです。

1/5はミケランジェリ、ブレンデル、ポリーニの誕生日

1/5はミケランジェリ、ブレンデル、ポリーニという世界的ピアニスト3人の誕生日です。

1/5生まれのピアニスト1/3~アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ

1/5生まれのピアニスト1/3はイタリア出身アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli)。

1920年イタリア生まれ。完璧主義なあまり、演奏会のキャンセル魔として知られていましたが、実は第二次世界大戦中にファシズムに対するレジスタンス運動に参加して負傷した腕の後遺症があったようです。

医師の資格を持ち、パイロット・レーサーの肩書もあり超スピード狂だとか。

そんなエピソードも、この世のレベルを超えた演奏を聴けば納得です。ちなみに、アッシジの聖フランチェスコの末裔と自称していたとか・・・

ラフマニノフピアノ協奏曲第4番をどうぞ。

1/5生まれのピアニスト2/3~アルフレッド・ブレンデル

1/5生まれのピアニスト2/3は、アルフレッド・ブレンデル(Alfred Brendel)。

1931年チェコ生まれ。2008年に77歳で引退しましたが、その後もロンドンのウイグモアホールで熱演しながらレクチャーなど健在ぶりが伝わっています。

リストのソナタを。。。

1/5生まれのピアニスト3/3~マウリツィオ・ポリーニ

1/5生まれのピアニスト3/3はマウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini)。

1942年イタリア・ミラノ生まれ。1960年18歳参加したショパンコンクールで満場一致の優勝、しかも審査委員長ルービンシュタインが「今ここにいる審査員の中で、彼より巧く弾けるものが果たしているであろうか」と賛辞を送り、一躍脚光を浴びました。

・・・が、その後10年近く、表だった演奏活動から遠ざかっていたのは有名な話です。

ブラームスピアノ協奏曲第1番をどうぞ。

1/6はアレクサンドル・スクリャービンの誕生日

1/6はアレクサンドル・スクリャービン(Alexander Scriabin)の誕生日。

1872年モスクワ生まれ。貴族の家系で父親は外交官、スクリャービン誕生後まもなく亡くなった母はモスクワ音楽院でテオドル・レシェテツキに師事したピアニストでした。

幼い頃からピアノを学ぶも自ら進んで陸軍兵学校に進みます。が、小柄にして虚弱ということで適性に問題があり、学業が優秀で楽才に優れていることから、モスクワ音楽院への通学が特別に許可され、タネーエフに作曲と音楽理論を、ズヴェーレフにピアノを師事。16歳から正式にモスクワ音楽院の学生となり、ピアノ科でサフォーノフに、作曲科でアレンスキーに師事します。

手の大きかった同級生のラフマニノフに対し、スクリャービンは10度が届きませんでした。ピアニストとして難曲を競い合っているうち右手を故障。『左手のための2つの小品』作品9はこの頃生まれました。

その後、ニーチェと神智学に傾倒し、30歳を過ぎて神秘主義へと向かうことになります。

詩曲Op.32をソフロニツキーで。

1/7はピアニスト クララ・ハスキルの誕生日

1/7はルーマニア出身のピアニスト クララ・ハスキル(Clara Haskil)の誕生日。

1895年ルーマニア・ブカレスト生まれ。

ルドルフ・ゼルキンやジョージ・セルと同門で、ブゾーニやコルトーに師事するも、10代後半から脊椎側弯の症状のためにギプスをはめる生活になり、加えて極度のアガリ症もあって、認められるようになったのは50代半ばを過ぎた頃からでした。

モーツァルト弾きとして知られるハスキルの「デュポールのメヌエットに9つの変奏曲」はホントに美しいです。

1/8はチェリスト ピエール・フルニエの命日

1/8はフランスのチェリスト ピエール・フルニエ(Pierre Fournier)の命日。

1986年スイス・ジュネーブで79年の生涯を閉じました。

最初は母親からピアノを習うも、小児麻痺の後遺症による右足の障害からチェロに転向。
31歳でパリ・エコール・ノルマル音楽院の教授になり、第二次世界大戦中もパリで活動しましたが、ナチスに迎合することはなかったそうです。

ペルルミューテル、シュナ―ベル、ケンプとのデュオの他、ヴァイオリンのシゲティ、ティボーなどを加えたトリオでも多くの録音を遺し、格調高く優雅で洗練された演奏からチェロの貴公子と呼ばれました。

門下の日本人には藤原真理、上村昇、菅野博文、堀了介、山崎伸子がいて、2人目の夫人は日本人でもある親日家です。

サン=サーンスチェロ協奏曲をどうぞ。

1/9はラインハルト・カイザーの誕生日

1/9はドイツ後期バロックの音楽家ラインハルト・カイザー(Reinhard Keiser)の誕生日。

1674年ドイツ生まれ。ライプチヒで教育を受け、23歳頃からハンブルクを拠点に約100曲の歌劇を作曲し、大活躍。ヘンデルとテレマンと並び称されるも死後は長い間忘れられていました。

組曲『ヘラクレスとエベ』をどうぞ。

1/10はチェリスト ミーシャ・マイスキーの誕生日

1/10はチェリスト ミーシャ・マイスキー(Mischa Maisky)の誕生日。

1948年ラトヴィア(旧ソ連)生まれ。18歳の時にチャイコフスキー国際コンクールで6位に入賞、ロストロポーヴィッチに認められ自宅でレッスンを受けることになるも、三年後に姉がイスラエルに亡命したことで当局の監視下に置かれ、翌年彼は逮捕され強制労働収容所で1年半の生活を強いられました。

24歳で国外移住を認められ、渡米、そしてイスラエルに移住。

その後の活躍は知られる通りです。

少年時代からバッハの音楽に惹かれていたという彼にちなみ、バッハ無伴奏チェロ組曲第1番を。。。

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