4/11~20にゆかりの音楽家を紹介しています。
音楽カレンダーは、Twitterでも毎日ご紹介しています。

4/11はアルベルト・ヒナステラの誕生日
4/11はイタリア系アルゼンチンの作曲家アルベルト・ヒナステラ(Alberto Evaristo Ginastera)の誕生日。
1916年アルゼンチン生まれ。実は”ジナステラ”と呼ぶのが正しく、ご本人もそう呼ばれることを望んでいたそうです。 バレエ、オペラ、管弦楽、ピアノ・ヴァイオリン・チェロ・ハープの協奏曲、そして室内楽とピアノ作品があります。 ピアノソナタは近年弾かれるようになり、コンクールで何気に人気だったりしますね。 アルゼンチン音楽の影響と思われるリズム、無調や十二音主義を取り入れた作風。
ピアノソナタ第1番をどうぞ。
4/12はピアニスト ゲンリヒ・ネイガウスの誕生日
4/12はゲンリヒ・グスタヴォヴィチ・ネイガウス(Heinrich Gustavovich Neuhaus)の誕生日。
1888年ウクライナ生まれ。カロル・シマノフスキの又従弟でフェリックス・ブルーメンフェルトが叔父、ブーニンのお祖父さん。ギレリスやリヒテルの先生。
私的にはネイガウスは幻想ポロネーズです。
4/13はヘンデル『メサイア』初演日
4/13はヘンデルのオラトリオ『メサイア』初演日
4/13はヘンデルのオラトリオ『メサイア』がアイルランド・ダブリンで初演された日。
「ハレルヤ」コーラスで知られる『メサイア』をヘンデルは1741年8月22日から9月14日のわずか24日間で書き上げ、翌1742年4月13日に初演されました。
日本では「ハレルヤ」で聴衆が立ち上がる習慣があるのは、1743年ロンドンで初演された時に国王ジョージ2世が「ハレルヤ」の途中に起立し観客総立ちになったという逸話があるからですが、真偽のほどは疑わしいようです。
4/14はピアニスト・指揮者ミハイル・プレトニョフの誕生日
4/14はミハイル・プレトニョフ(Mikhail Vasilievich Pletnev)の誕生日。
1957年ロシア生まれ。13歳でモスクワ音楽院に入学、21歳でチャイコフスキー国際コンクール優勝。 その後、1990年にはソ連で最初の私設オーケストラ、ロシア・ナショナル管弦楽団を設立して、指揮活動にも熱心です。ラフマニノフのパガニーニの主題によるラプソディーをどうぞ。
4/15は指揮者サー・ネヴィル・マリナーの誕生日
4/15はサー・ネヴィル・マリナー(Sir Neville Marriner)の誕生日。
1924年イングランド生まれ。王立音楽院に学んだあとパリ音楽院に留学。 フィルハーモニア管弦楽団やロンドン交響楽団でヴァイオリニストを務めたあと指揮法を学んで1959年にアカデミー室内管弦楽団 を結成します。
モーツァルトを描いた映画『アマデウス』の音楽を担当で広く知られています。 チャイコフスキーの弦楽セレナーデをどうぞ。。。
4/16はフェデリコ・モンポウの誕生日
4/16はスペインの作曲家フェデリコ・モンポウ(Federico Mompou)の誕生日。
1893年スペインバルセロナ生まれ。フォーレの演奏を聴いて作曲家になることを決意。パリへの留学を考えるも結局断念し、極度に内気な性格のため演奏活動を諦め、作曲に専念。
小品が多く、スペインのピアノの詩人とも称されます。 フランス印象派とりわけサティの影響を受けているとも見られますが、ともかく内省的で静謐、とても内面的な作品が特徴ですね。 少々オタク的とも言えるかもしれません。。。 時には静かにこういう作品に耳を傾けるのもいいものです。 モンポウ自身の演奏でショパンのテーマによる変奏曲をどうぞ。
4/17はピアニストのシュナーベルとチェリストのピャチホルシキー(ピアティゴルスキー)の誕生日
4/17はピアニストのアルトゥール・シュナ―ベルと、チェリストのフリホリー・ピャチホルシキー(グレゴール・ピアティゴルスキー)の誕生日です。
4/17生まれの音楽家1/2ピアニスト アルトゥール・シュナーベル
4/17生まれの音楽家1/2はピアニスト アルトゥール・シュナ―ベル(Artur Schnabel)。
1882年オーストリア生まれ、のちにナチスを逃れてアメリカへ移住し市民権を得ました。 ベートーヴェンをはじめモーツァルト、シューベルト、ブラームスとシューマンを少しというレパートリーが厳選されたタイプ、技巧よりも表現重視でテンポの揺れの大きい独特のスタイルで賛否ありますが、私は奔放な演奏が好きです。。。
世界で初めてベートーヴェンのピアノソナタ全集の録音を実現し、ベートーヴェン弾きとしての名声を確立しました。 輝かしいワルトシュタインをどうぞ。。。
4/17生まれの音楽家2/2はフリホリー・ピャチホルシキー(グレゴール・ピアティゴルスキー)
4/17生まれの音楽家2/2はチェリスト フリホリー・ピャチホルシキー(グレゴール・ピアティゴルスキー)(Gregor “Grisha” Piatigorsky)。
1903年ウクライナ生まれ。父親からヴァイオリンとピアノを教わるも、チェロの音を聴いてとりこになり、二本の棒でおもちゃのチェロを作ってしまいました。 7歳の時に本物のチェロを与えられ、奨学金を得てモスクワ音楽院に入学。カフェのチェロ弾きを経て、15歳でボリショイ劇場の首席チェリストに採用されました。
ソ連当局から留学許可が下りないため、芸術家一団とチェロをかかえて家畜輸送汽車にもぐりこみポーランドに脱出を企て、国境線で警備隊に撃たれチェロは被害に遭ったものの、無事に脱出。 18歳でベルリンやライプツィヒに学んだ後、ロシア系カフェで演奏していたところをフルトヴェングラーに認められたおかげでベルリン・フィル首席チェロ奏者の職を得ました。
1929年に始めて訪米し、レオポルド・ストコフスキー指揮のフィラデルフィア管弦楽団や、ウィレム・メンゲルベルク指揮のニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団と共演、ピアティゴルスキーはアメリカ合衆国が気に入り、1942年にアメリカ合衆国市民権を取得。 1941年から1949年まで、フィラデルフィア・カーティス音楽院チェロ科の主任教授を勤めた後、タングルウッド音楽センターやボストン大学、南カリフォルニア大学でも教鞭を執り、晩年はカリフォルニア州で暮らし、死後はロサンジェルスのウェストウッド・メモリアル・パークに埋葬されました。
同じ4/17生まれのアルトゥール・シュナ―ベルとのベートーヴェンチェロソナタ2番をどうぞ。。。 https://youtu.be/63k8eLmQwWI
・・・偶然見つけたショスタコーヴィチのチェロソナタが素晴らしいです。ショスタコーヴィチは私にとってあまり親しくない存在ですが、これは思わず聴き入ってしまいました。
4/18はピアニスト グレゴリー・ソコロフの誕生日
4/18はグレゴリー・ソコロフ(Grigory Lipmanovich Sokolov)の誕生日。
1950年レニングラード生まれ。16歳でチャイコフスキー国際コンクール優勝。鉄のカーテン時代のソ連では海外公演は稀有だったため、長く幻の存在でした。ペレストロイカ以後西側での演奏会が増え現代の評価が築かれました。 飛行機が嫌いらしく、活動はヨーロッパ限定。初来日は1968年で、90年代までに数度来日するも、近年すっかりご無沙汰・・・
生命力にあふれるモーツァルトをどうぞ。
4/19はピアニスト マレイ・ペライアの誕生日
4/19はマレイ・ペライア(Murray Perahia)の誕生日。
1947年ニューヨーク生まれ。若い頃から順調に活躍するも、1990年の右手の怪我が思わぬほど悪化し、数年間は鍵盤に触れることができず演奏家生命を危ぶまれました。 ピアノが弾けなかった時期にシェンカーの音楽理論やバッハの作品研究に没頭し、90年代後半に復帰。 以前にもまして演奏が楽しくなったと話し精力的な活動を続けている今日です。
バッハフランス組曲4番をどうぞ。
4/20は指揮者サー・ジョン・エリオット・ガーディナーの誕生日
4/20はサー・ジョン・エリオット・ガーディナー(Sir John Eliot Gardiner)の誕生日 。
1943年イギリス生まれ。15歳から指揮を始めケンブリッジ大学学部生時代に音楽を学んで、1964年にモンテヴェルディ合唱団を結成、1968年に結成したモンテヴェルディ管弦楽団を1978年にイングリッシュ・バロック・ソロイスツに発展。1989年オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック設立。1998年にエリザベス2世よりナイトに叙任される一方、余暇には、有機農法菜園を営んでいるとか。
シューマン交響曲第4番をどうぞ。
