【単なる妄想かも?!】緊張を生む感情の正体を知ろう

緊張するとドキドキしたり、手が震えたりするのは、

交感神経>副交感神経

となってノルアドレナリン大量分泌されるからです。

なぜ緊張するのかと言ったら、人間は不安や恐怖を感じると闘争・逃走本能によってノルアドレンリンが分泌されるように出来ているからです。

ステージでピアノを弾くことは身の危険はありませんが、リサイタルにしろ、試験やコンクールにしろ、その後の人生に色々影響が及ぶので緊張状態になります。

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適度な緊張はパフォーマンスに必要ですが、過剰な緊張はパフォーマンスを低下させます。

そこで、緊張を生む不安や恐怖の正体を明らかにしてみましょう。

実は単なる妄想で恐れるに足らないかもしれませんよね。。。

この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina
音楽と自然と読書とお茶時間をこよなく愛するピアノ弾き ⇒プロフィール

「失敗したらどうしよう」という不安

緊張の原因となる不安の筆頭は

失敗したらどうしよう

でしょう。

誰だって失敗はしたくありません。だからこそ考えましょう。

そもそも失敗って何?

ミスタッチをしたら失敗でしょうか?
つっかえたら失敗でしょうか?
暗譜が飛んでしまったら・・・

確かに演奏に傷が出来ることは確かですが、本当の失敗とは

そこに現れるべき世界が現れないこと
伝わるべきものが伝わらないこと

ではないでしょうか。

楽譜に描かれた”音”を並べれば音楽になるわけではなく、命を吹き込まなければなりません。

ライブのコンサートでも歴史的名演と言われる録音でもミスタッチがあっても感動的な演奏は沢山あります。ミスを恐れず果敢に弾いたら思わず音が外れてしまったくらいなら安全運転的な演奏よりも聴いていて面白いものです。

だとしたら、音を外したりつっかえたりすることを心配するのは本末転倒ではありませんか?

だとしたら
「失敗したらどうしよう」
という不安を乗り越える方法は

熟考と練習、そして「その作品の世界を実現するぞ」という強い意思

です。

人間という生き物は、ミスタッチや暗譜が飛ぶリスクはゼロにする事はできないそうです。

人間には失敗はある事。
もし失敗したとしてもそれで死ぬわけじゃない、明日は来ます。
どんな巨匠も失敗しています。

「失敗したらどうしよう」と
不安になるのは、
「いい演奏をしたい」の裏返しです。

ならば

いい演奏を目指して全力を注ぎましょう!

それでも失敗が不安なあなたへのとっておきの言葉があります。

失敗を恐れる時、人のパフォーマンスは著しく低下する

との事です。

作品のヴィジョンを明確にして丁寧に練習あるのみです!

「いい演奏をしなければならない」というプレッシャー

「いい演奏をしなければならない」というプレッシャーは緊張を生みます。

これはコンクールや試験など人と比べられ、結果次第で明暗が分かれる場合に問題となります。

では考えてみましょう。

完璧に弾かなければならない
完璧って何ですか?
最高の演奏をしなければならない
最高って何ですか?

音楽を愛し、
作品を愛し、
聴衆に対して誠実なら、
いい演奏をしたいと思うのは当然です。

だからこそ、「いい演奏」とは何なのか?明確にしてそれが実現できるように準備しましょう。

完璧な演奏、最高の演奏などという抽象ではなく、作品の世界をマクロ・ミクロでイメージして、それが実現できるように準備しましょう。

「上手いと言われたい」という欲

どんな場でも人前で弾けば、必ず反応が返ってきます。

誰だって、「上手い」と言われたいでしょう。

そこで考えましょう。

上手いと言われたいの「上手い」って何でしょう?

音楽は、本当に好き嫌いという感情が評価と切り離せないという性格があります。したがって、上手いは人の数だけあってAさんの上手いがBさんにとっても上手いわけではありません。

目の前で聴いている人が自分の演奏をどう感じるかは、その人自身の問題で、演奏している自分にはコントロール不能です。

音楽と聴いてくださる方への謙虚と誠実を大事にすれば、きっと音楽を愛する人には伝わるはずです、そう信じましょう。。。

「優勝したい」「合格したい」

コンクールや試験では、上手いと思ってもらえるかそうでないかが数値化され、その結果で明暗がわかれます。

コンクールで優勝、せめて入賞したい
⇒結果は審査員が決めることで演奏する自分にはコントロール不能です。

試験で合格したい
⇒合否は試験官が決めること。相場を知るのは重要ですがその上で自分の演奏をするのみ!

試験やコンクールの結果が気になるのは人生もかかっていて周囲の人にも関係するので、プレッシャーもすさまじいですが、それでも結果を決めるのは試験官や審査員です。

彼らにも色んなタイプがいて一筋縄ではいきません。いくつかパターン分け出来るとしたら、

  • 応援する姿勢で温かく聴く人(一番ありがたい)
  • 自分の物差しで聴く(音楽観が違うと厳しい)
  • 粗探しにご執心(一番迷惑)
  • そもそも聴く気がない(人畜無害)

・・・こんなところでしょうか。

いずれにしろ、
優勝したい、
入賞したい、
合格したい・・・

そのような”結果”というのは自分にはコントロール不能であることを理解し、音楽の本質とは関係ないと認識しスルーするのが一番です。

身もふたもない言い方ですが・・・

比べられ評価されることに耐えられないなら、そういう場に身を置かないことです

「また失敗するのではないか」という過去のトラウマ

過去の失敗を思い出し、同じように失敗するのではないかという不安にとらわれることもあるでしょう。

でも、冷静に考えれば、

過去は過去であって
今は過去ではありません

です。

過去に失敗した経験があるとしたら、きっとその失敗から学んだことがあって、そして今があるでしょう。

ならば、過去は過去として過去に置いておきましょう。

”今”は”今”なのです。
過去の亡霊は自分で呼び起こさなければ過去の墓標にすぎません。

自分のやってきたことを信じましょう。

本番のホール&ピアノに戸惑う

本番というのは普段とは違う素晴らしいホール&ピアノで演奏することになります。

すると、その素晴らしいシチュエーションに戸惑い、場違い感におそわれ、特別な事をしなくちゃいけない感に襲われて自分を忘れてしまうということもあります。

このためにいわゆるイメージトレーニングがあります。

そして、本番は「俺様!」感で太々しく弾きましょう!

まとめ

緊張の原因になる不安その他の感情を考えてみました。
まとめましょう。

その1.「失敗したらどうしよう」
⇒熟考と練習、そして「その作品の世界を実現するぞ」という強い意思

その2.「最高の演奏をしなければならない」
⇒最高の演奏って何?
作品の世界をマクロ・ミクロでイメージ、それが実現できるように準備。

その3.「上手いと言われたい」
⇒上手いは人の数だけあるので気にするのは時間とエネルギーの無駄。

その4.「賞が欲しい」「合格したい」
⇒賞は審査員が合格は試験官が決めること。相場を知ったら自分の為すべきことに全力を注ぎましょう

その5.「過去の失敗のようになったらどうしよう」
⇒過去は過去、過去の失敗から学んで”今”がある。

その6. 本番の素晴らしいホール&ピアノに戸惑う
⇒イメージトレーニング

以上、緊張の原因を具体的に探ってみると、「何となく」妄想していることがわかります。妄想で必要以上に不安になったりプレッシャーに感じたりして緊張している事がわかってきます。

そう、自分の心って不自由!
自分の心を律するのは容易ではありません。

こんな風に一歩踏み込んで考えて、そのことに気づくのが第一歩です。

心を律する方法としては、一流アスリートもやっている瞑想(マインドフルネス)が効きます。

+音楽家としては

そもそも音楽とは何か?
演奏とは何か?

自分の明確な答えを持っていることだと思います。
(私はそこに“世界”を出現させる事だと思っています)

そして、ステージの上では不安などが入り込む余地がないほど自分自身を音楽でいっぱいにしましょう。

演奏モードに入る

でもいいし、

ピアニストになる

でもいいし、

あるいは、

あっちへ逝っちゃう

でもいいですよね。

それがステージで演奏するということだと思います。

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