FAQ|よくある質問

よくあるご質問にお答えしています。

ご質問の前にご覧ください。。。

♪この記事を書いた人
Yoko Ina

音楽&ピアノ、自然、読書とお茶時間をこよなく愛しています

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指が弱い、手が小さいとお悩みの方へ

指が弱い、手が小さいというお悩みは少なくありません。

オクターブがやっとの手がトレーニングによって10度が届くようになるということはありませんが、ピアノ・ベーシック・トレーニングによって、指が弱いとか手が小さいということは大した問題ではなく、大切なことはもっと別にあることがわかります。

現実問題、オクターブが弾けるなら、弾けるレパートリーも問題ないです。何と言ってもピアノの曲は膨大にありますからね。

Q:指が弱くて音が鳴らないと言われます。どうしたら強くなりますか?

Q:指が弱くて音が鳴らないと言われます。どうしたら強くなりますか?

A:私もかつて「指が弱い」「音が鳴らないから指を鍛えなさい」などと言われたので、お気持ちはよ~くわかります。

指が弱いと言われると、指を強くすることを考えますが、そもそも、指を動かす筋肉は指にはありません。

指を動かす筋肉は前腕にあり、前腕の筋肉は腕・背中・・・結局指は全身につながっています

指を強くするというのは、実はナンセンスです。

ピアノを弾くために大切なことは、指・手・腕から全身の使い方に習熟すること、すなわち、《コーディネート》です。

「指が弱い」「音が鳴らない」と言われるケースの大半は、指・手から全身の使い方(もっと言えば頭や心も)を知らないだけ(教えてもらっていないだけ)というケースがほとんどです。

逆に言うと、「音がよく鳴る」と言われる人は、よく鳴る弾き方ができているということでしかありません。それは、先生にしっかり教えてもらったからできる人が大半ですが、中にはもともと勘がよくて最初からできている人や、研究して合理的な弾き方を身につけた人などいます。

Q:手が小さくてオクターブがやっとです。10度が届くようになりますか?

Q:手が小さくてオクターブがやっとです。10度が届くようになりますか?

A:現実としてピアノを弾く日本人女性の大半は「自分は手が小さい」と思っています。

プロでも、10度が届いて曲の中でも使える女性ピアニストばかりではありません。手が小さくても、素晴らしいピアニストは沢山います。

たとえば、アリシア・デ・ラローチャの手はオクターブがやっとの小さな手でした。紀尾井ホールのR側バルコニーのステージ真上の席で聴いた(見た)ことがありますが、オクターブは親指と小指をいっぱいに広げて弾いていました。ただし、非常に柔軟で軽やかで、鍵盤の上を羽毛がふわふわしているような印象さえありました。

そのテクニックが、小さな手でもアルベニス『イベリア』全曲録音や、ラフマニノフのピアノ協奏曲の演奏を可能にしているのです。

10度が届いたらいいなと思いますよね。私もかろうじて9度の手なので、その気持ちはよくわかります。

けれど、今ある自分の手を大切にして、活かしていきましょう。

現実問題、指のストレッチや、拡張のトレーニングをやったからと言って、10度が届いて曲の中でも使えるようになる人はあまりいません。

しかし、トレーニングを続けることで、手が柔軟になり、無駄のない洗練されたタッチで弾くことができるようになるので、手が小さいことが気にならなくなってきます。

Q:楽器のこと

住宅事情で家には電子ピアノしか置けませんが上達するでしょうか?

電子ピアノとひと口に言っても様々な機種があります。

また、都市圏ならピアノスタジオをレンタルして練習することも考えましょう。

詳しくはこちらをご参照ください。

電子ピアノでもOK?|ピアノを弾きたいと思ったら楽器を買う前に知っておきたいこと
ピアノを弾きたい! そう思った時に身近にピアノがあれば問題ありませんが、そうでなければまず練習のための楽器をどうするかを考えなければなりません。 日々の練習の目指すところは、お客様が聴いてくださるところで弾くことなのでホールやサロンに置かれ...

ピアノ・ベーシック・トレーニングについて

ピアノ・ベーシック・トレーニングについて、よくあるご質問にお答えします。

Q:毎日やった方がいいのでしょうか?

Q:ピアノ・ベーシック・トレーニングは毎日やった方がいいのでしょうか?

A:はい、やりましょう。ただし、現実問題、〈毎日〉ではなく〈ほぼ日〉ですね。

ピアノを弾くためにウォーミングアップは有効です。また、基礎的なテクニックをレベルアップさせるためにも極めて効果的です。ピアノの練習の最初にやりましょう。

休憩時間にもボディワークをどれかひとつでいいのでやりましょう。身体のどこが疲れているのかわかり、自分の身体の癖や日々のコンディションを把握することができます。

結局のところ、自分の身体は自分で管理するしかありません。

一生懸命練習していると疲れていることに気づきにくいものです。

ボディワークで自分の身体の状態をチェックすれば、疲れが溜まって痛みになる前に気づくことができます。

ピアノ・ベーシック・トレーニングは続けることで底力になります。

Q:1回どれくらいの時間やればいいのですか?

Q:ピアノ・ベーシック・トレーニングの1回の練習時間はどれくらいやればいいのですか?

A:日々のウォーミングアップメニューとしては20~30分です。

ピアノ・ベーシック・トレーニングのボディワークと指のストレッチで合わせて10~15分、

タッチの基礎練習・スケール&アルペジョ・オクターブ・三度の半音階練習で10~15分、

また、ピアノの練習の前だけでなく、ちょっとした空き時間にムーブメントのどれかひとつをやりましょう。習慣にすれば身体のコンディションがとてもよくなります。

激しく練習する時期でも肩こりや腰痛になる前に休息・ケアすることが大事です。コンディションが良ければ練習成果もあがりますし、いたずらにピアノにかじりつくことよりも、適度に休息をとるのが大事なことがわかります。

Q:何カ月やれば効果が表れますか?

Q:ピアノ・ベーシック・トレーニングは何カ月やれば効果が表れますか?

A:初回トライアルレッスンで有効性を理解してくださったら、まず半年間12回(原則として月2回×6か月)レッスンを続けてください。

概ねですが、

3ヶ月で
指が軽くなった、
開きやすくなった、
タッチが変わったなどを実感し、

半年で
苦手だったことが出来るようになるなどの
明らかな向上を実感なさっています。

1年後には過去の自分とは《別人》と言い切る人もいます。

音楽にゴールはありません。「もういい」と思ったら終わりですよね。

”桃栗三年柿八年”という言葉の通り、まず3年続けてこそだと考えています。

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