音楽がもたらしてくれる感動や慰めは何物にも代えがたいもの・・・
素晴らしい作品や演奏を生み出してくれた音楽家へ
想いを馳せる音楽カレンダー9/1~10です。
音楽カレンダーはTwitterでもご紹介しています。
9/1は小澤征爾さんと新垣隆さんの誕生日
9/1は指揮者の小澤征爾さんと作曲家新垣隆さんの誕生日。
9/1生まれの音楽家1/2 小澤征爾さん
9/1生まれの音楽家1/2は小澤征爾さん。
1935年生まれ。はじめピアニスト志望でしたがラグビーの試合で大怪我をして指揮へ転向、斎藤秀雄の指揮教室に入門し桐朋女子高校音楽科1期生。
1959年にギターとスクーターともに貨物船で渡仏、ブザンソン、カラヤンなど優勝、カラヤン、バーンスタインに師事。1961年に渡米しシカゴトロント、サンフランシスコの音楽監督、1973年ボストン音楽監督
1972年新日本フィル創設。2002年日本人として初めてウィーンフィルニューイヤーコンサートに登壇。
サントウ・キネン・オーケストラとのエグモントをどうぞ。
9/1生まれの音楽家2/2 新垣隆さん
9/1生まれの音楽家2/2 新垣隆さん
1970年東京生まれ。
新垣さんが広く世に知られるようになったのは、運命のいたずらとしか言いようがありません。。。
一時期テレビのバラエティー番組にしばしば出演していらっしゃいましたが、なかなかの役者ぶりに新垣氏の”表現力”を見る思いでした。
2016年秋に自身のCD『交響曲《連祷(れんとう)》-Litany-』が発売されました。
「私はあらためてもう一度オーケストラ曲を書かなければならないと思った。私自身の意思として、私自身の名に於いて。」
中学3年の時に作曲したという「ピアノのためのソナタ」をご自身の演奏で。。。
9/2は指揮者 ヴァーツラフ・ノイマンの命日
9/2はチェコの指揮者ヴァーツラフ・ノイマン(Václav Neumann)の命日。
プラハ音楽院でヴィオラを学び、後のスメタナ弦楽四重奏団ヴィオラ奏者と同時に指揮を学び、1947年クーベリックの代役で指揮デビュー。
1968年から20年以上にわたってチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務め、同管弦楽団の国際的な名声を築いたノイマンは1995年に94歳で生涯を閉じました。
そのチェコフィルとヨゼフ・スークのヴァイオリンでドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を。。。
9/3は指揮者エドゥアルド・ファン・ベイヌムの誕生日
9/3はエドゥアルト・ファン・ベイヌム(Eduard van Beinum)の誕生日
1901年オランダ生まれ。16歳でアルンヘム管弦楽団のヴァイオリニストとして入団しその傍ら指揮の勉強を始め、翌年アムステルダム音楽院に入学し、ピアノ、ヴィオラ、作曲を学ぶ。
1920年ピアニストとしてデビュー、同時に各地のアマチュアの合唱団やオーケストラで指揮活動をはじめまもなく指揮者に転向。
1927年ハールレム交響楽団の音楽監督に就任。1929年アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団へデビューし1931年次席指揮者、1938年首席指揮者、1945年以降は常任指揮者。1945年音楽監督兼終身指揮者。
1949~1951年にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者。
クリフォード・カーゾンとのブラームスピアノ協奏曲1番をどうぞ。
9/4はピアニスト ヴァディム・ホロデンコの誕生日
9/4はウクライナ出身のピアニスト ヴァディム・ホロデンコ(Vadym Kholodenko)の誕生日。
1986年キーウ生まれ。キーウ音楽院からモスクワ音楽院へ進み、ヴェラ・ゴルノスタエヴァに師事。ソロのみならず、室内楽でのアンサンブルの素晴らしさが際立つピアニストです。
2010年仙台国際音楽コンクー優勝、2013年ヴァン・クライバーン国際コンクールで優勝して世界的に知られるようになりました。
メトネルおとぎ話Op51をどうぞ。
9/5はピアニスト マルカンドレ・アムランの誕生日
9/5はカナダのピアニスト マルカンドレ・アムラン(Marc-André Hamelin)の誕生日。
1961年カナダ・モントリオール出身。ヴァンサン・ダンディ音楽院に学び、フィラデルフィアのテンプル大学へ進学。
1985年カーネギーホール国際アメリカ音楽コンクール優勝。
何でも軽々と弾いていしまうテクニック、膨大なレパートリー、一般に演奏困難とされる作品や演奏機会の少ない作品を取り上げています。
カナダにはもうひとりのアムラン、シャルル・リシャール・アムランがいますが、2人に血縁関係はありません。
バッハ=ブゾーニ「シャコンヌ」をどうぞ。
9/6は指揮者エフゲニー・スヴェトラーノフの誕生日
9/6はロシアの指揮者、作曲家、ピアニスト エフゲニー・スヴェトラーノフ(Evgeny Svetlanov)の誕生日。
1928年モスクワ生まれ。グリンカ以降のロシア・ソビエト連邦の交響曲全曲録音にはわずかに届かなかったものの膨大な録音を遺しました。
自作自演のピアノ協奏曲をどうぞ。
9/7はピアニスト ジャン=イヴ・ティボーデの誕生日
9/7はピアニスト ジャン=イヴ・ティボーデ(Jean-Yves Thibaudet)の誕生日。
1961年フランス・リヨン出身。アルド・チッコリーニとラヴェルの友人リュセット・デカーヴに師事。18歳でニューヨーク青年演奏家オーディションの覇者、19歳で日本国際音楽コンクールで第2位。現在はUS在住。
ワイン好き、独特のセンスでファッション界からも注目されたりと話題の多い人です。
ラヴェルのピアノ協奏曲をどうぞ。
9/8はアントニン・ドヴォルザークの誕生日
9/8はチェコの作曲家アントニン・ドヴォルザーク(Antonín Leopold Dvořák )の誕生日。
1841年北ボヘミア生まれ。ブラームスに見いだされ『スラヴ舞曲集』で一躍人気作曲家となりました。
後にアメリカに渡り、ネイティブ・アメリカンの音楽や黒人霊歌を自分の音楽に取り入れたことで音楽史上独自のポジションにいます。
ピアノ協奏曲をフィルクスニーのピアノでどうぞ。
9/9はピアニスト ピエール=ローラン・エマールの誕生日
9/9はフランスのピアニストピエール=ローラン・エマール(Pierre-Laurent Aimard)の誕生日。
1957年フランス・リヨン生まれ。
1973年16歳の時にメシアン国際コンクールに優勝、弱冠19歳でピエール・ブーレーズからアンサンブル・アンテルコンタンポランのソロ・ピアニストに指名され、1980年代半ばから親しかったジョルジ・リゲティの全作品の録音に加わるとともに、練習曲数曲を献呈されたりと、現代音楽の世界での活躍が目立ちますが、フランス印象派はもちろんバッハやベートーヴェンも得意。
リゲティのエチュード「悪魔の階段」をどうぞ。
9/10は指揮者 ハンス・スワロフスキーの命日
9/10はハンガリー出身の指揮者ハンス・スワロフスキー(Hans Swarowsky)の命日。
1975年ザルツブルクで75年の生涯を閉じました。
ベルリン国立歌劇場でエーリヒ・クライバーのアシスタント、チューリッヒ歌劇場の首席指揮者、ザルツブルク音楽祭のアドヴァイザー、ウィーン交響楽団の首席指揮者などを務めました。
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ国立歌劇場管弦楽団メンバーとのワーグナー『ニーベルングの指環』や『ローエングリン』は今なお高い評価と人気を得ています。
ウィーン国立音楽大学指揮科教授として教育でも優れた功績を遺しました。彼の弟子にはクラウディオ・アバド、マリス・ヤンソンス、ズービン・メータ、日本人では尾高忠明や湯浅卓雄、矢崎彦太郎、大町陽一郎たちがいます。
リストのハンガリー狂詩曲第2番のオーケストラバージョン、凄い響きに圧倒されます。