2/1~10ゆかりの音楽家を紹介しています。
音楽カレンダーはTwitterでも毎日ご紹介しています。
2/1はヴァイオリニスト フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニの誕生日
2/1はイタリア後期バロックのヴァイオリニスト・作曲家フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(Francesco Maria Veracini)の誕生日。
1690年フィレンツェ生まれ。
「悪魔のトリル」で知られるタルティーニがヴェラチーニの演奏を聴いてあまりの素晴らしさに自己嫌悪に陥り、自宅に閉じこもって練習に励んだという伝説があります。
6つの「序曲」より第1番、明るく華やかなイタリアバロックの空気を味わえます。
2/2はクライスラー、ハイフェッツ、レーゼルの誕生日
2/2は2人のヴァイオリニスト~クライスラーとハイフェッツ、そしてピアニスト~レーゼルの誕生日です。
2/2生まれの音楽家1/3フリッツ・クライスラー
2/2生まれの音楽家1/3はウィーン生まれのヴァイオリニストで作曲家フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler)。
1875年ウィーン生まれ。
3歳でヴァイオリンを始め、ウィーン高等音楽院に7歳で入学し、特例で10歳で卒業、その後、パリ高等音楽院に入学し12歳で卒業。13歳でニューヨークデビューし大成功をおさめるも、心理学者フロイトと親しかった父は彼が神童と呼ばれるのを好まず、高等学校へ進み医学を勉強しました。
20歳の時にオーストリア帝国陸軍に入隊、音楽の道を捨て軍人になろうと決心するも家庭の事情で除隊したり、第一次大戦には前線へ出向き重傷を負って名誉の除隊。戦後楽壇に復帰しました。
自身の演奏で「愛の喜び」をどうぞ。
2/2生まれの音楽家2/3ヤッシャ・ハイフェッツ
2/2生まれの音楽家2/3はヴァイオリニスト ヤッシャ・ハイフェッツ (Jascha Heifetzas)。
1901年現リトアニア生まれ。13歳の時に同じく2/2生まれのクライスラーの前で演奏して絶賛事。
またハイフェッツの神がかり的な演奏のために劣等感にさいなまれたヴァイオリニストたちの間で「ハイフェッツ病」が蔓延。「ヴァイオリニストの王」のチャイコンことチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1楽章を。。。
2/2生まれの音楽家3/3ペーター・レーゼル
2/2生まれの音楽家3/3はドイツのピアニスト ペーター・レーゼル(Peter Rösel)。
1945年ドレスデン生まれ、ドレスデン音楽院で学んだ後、モスクワ音楽院に留学してドミトリー・バシキーロフとレフ・オボーリンに師事。
1966年のチャイコフスキー国際コンクールに出場し6位に入賞。冷戦期の「東側」のピアニストであったことから世界的に知られるようになるのに時間がかかりましたが、ソ連崩壊後は毎年のように来日し、紀尾井ホールでは2007年からシリーズが進行しています。2021年フェアウェルで来日(泣)
映像付きでベートーヴェン『皇帝』ことピアノ協奏曲第5番1楽章を。。。
2/3はフェリックス・メンデルスゾーンの誕生日
2/3はドイツ生まれの作曲家フェリックス・メンデルスゾーン(Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy)の誕生日。
1809年ドイツ・ハンブルグ生まれ。裕福なユダヤ人銀行家の家庭に生まれ、恵まれた境遇と思われていますが、実際にはユダヤ人として言われなき迫害を受けたり、また自身の極めて繊細な神経のために悩むことの多い一生でした。
14歳の時に祖母からマタイ受難曲のスコアをプレゼントされ20歳で自身が通奏低音と指揮を担当、バッハの死後初の公開演奏を大成功させました。
18歳の時に書かれた弦楽八重奏曲は目が覚めるほどにフレッシュな作品です。
私のイチ押しはスメタナ弦楽四重奏団&パノハ弦楽四重奏団なのですが、Youtubeではパノハに変えてヤナーチェク弦楽四重奏団で。。。
2/4はヨハン・ルートヴィッヒ・バッハの誕生日
2/4はドイツ・バロックの作曲家・ヴァイオリニスト ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(Johann Ludwig Bach)の誕生日。
1677年ドイツ・タール生まれ。J.S.バッハの縁戚にあたります。マイニンゲン宮廷楽団楽長として膨大な作品の上演機会に恵まれました。
最も有名なのは、序曲(管弦楽組曲)ト長調です。
ドイツバロックの壮大さはお腹に響きます。
2/5はピアニスト田中希代子さんの誕生日
2/5はピアニスト田中希代子の誕生日。
1932年東京生まれ。井口基成、レオニード・クロイツァー、安川加寿子に師事。
1950年戦後初の給費留学生としてフランスへ留学、パリ高等音楽院でラザール・レヴィに師事。
1952年ジュネーヴ1位なし2位で日本人初の国際コンクール最高位。1353年ロン・ティボー1位なし4位、1955年ショパン10位、「東洋の奇跡」と呼ばれる。
1967年一時帰国のつもりが体調を崩し膠原病で1970年引退。
びっくりするほどインテンポのショパンです。
2/6はピアニスト クラウディオ・アラウの誕生日
2/6は南米チリ出身のピアニスト クラウディオ・アラウ(Claudio Arrau)の誕生日。
1903年チリ生まれ。5歳でリサイタルデビューし、チリ政府の援助によってベルリンに留学、11歳でリサイタルを開き、大成功をおさめ、フルトヴェングラーなどとも共演しヨーロッパでの地位を確立、38歳でニューヨーク・カーネギーホールデビューし、以後はアメリカに本拠地を置いて晩年まで巨匠の名にふさわしい活躍で録音も数多く残しました。
このリストの超絶技巧練習曲の演奏は決定盤のひとつとも言われます。第5曲「鬼火」は昨今多いひたすら速い演奏に慣れた耳には新鮮に感じるほどひとつひとつの音がはっきり歌われます。
アラウの演奏で聴くリストは心に深く染みるとても魅力的な音楽です。
2/7はピアニスト ヤン・スメテルリンの誕生日
2/7はピアニスト ヤン・スメテルリン(Jan Smeterlin)の誕生日。
1892年現ポーランド生まれ。7歳で最初の演奏会を行うも法学を学ぶことになり、ウィーンで学習中に奨学金を得て、レオポルド・ゴドフスキーに師事。1920年職業演奏家としてデビュー。
生涯にわたって親密だったカロル・シマノフスキは『マズルカ集』作品50の第3巻スメテルリンに献呈、スメテルリンはシマノフスキの作品を頻繁に演奏したそうですが、Youtubeにないので得意のショパンマズルカを聴きましょう。
2/8はピアニスト ニキタ・マガロフの誕生日
2/8はピアニスト ニキタ・マガロフ(Nikita Magaloff)の誕生日。
1912年サンクトペテルブルク生まれ。6歳の時に一家はフィンランドに移住、その後パリへ移り、ヴァイオリニストのヨーゼフ・シゲティの伴奏者を務めたことが縁でシゲティの娘と結婚、ジュネーヴに暮らしました。
演奏家として名声を得たのは40歳頃からという言わば大器晩成型。60歳を過ぎて録音されたショパン全集が高く評価されています。
マガロフの演奏は、とても端正で高貴、DNAとしての貴族的なプライドと趣味の良さと深い思索、作曲家と作品と音楽への献身、そして音楽家とはかくあるものという信念を感じます。ショパンのスケルツォ第3番をどうぞ。
2/9はピアニスト コンスタンス・キーンの誕生日
2/9はピアニスト コンスタンス・キーン(Constance Keene)の誕生日。
1921年NY生まれ。25歳の時ホロヴィッツの代役として演奏会に出演し話題になったり、アルトゥール・ルービンシュタインに子供の音楽教育を任されたりしています。
確かに素晴らしいと思いますが、稀に見る強運の持ち主だなという気もしますが・・・いかがでしょうか。。。
2/10はピアニスト ユジャ・ワンの誕生日
2/10は人気ピアニスト ユジャ・ワン(Yuja Wang)の誕生日。
1987年北京生まれ。7歳から3年間、北京音楽学校で学び、その後家族でカナダへ移住、15歳からカーティス音楽学校で学び、ラン・ランの教師でもあったゲイリー・グラフマンに師事・・・なのですが、もうユジャ・ワンに関しては、どこで誰に習ったかなどということは話題にもならないくらい他に話題が多すぎます。
2001年仙台国際コンクールでの鬼火、14歳の時の演奏をどうぞ。