4/21~30ゆかりの音楽家をピアノ・弦楽器・管弦楽・・・の優先順位で紹介しています。
音楽のある毎日で心穏やかに、そして豊かにお過ごしください。
音楽カレンダーはTwitterでも毎日ご紹介しています。
4/21は指揮者レオ・ブレッヒの誕生日
4/21はレオ・ブレッヒ(Leo Blech)の誕生日。
1871年ドイツ生まれ。8歳で神童ピアニストとしてアーヘンで演奏会を開き、16歳から4年間商科教育を受け、その後作曲とピアノを学び、22歳でアーヘン交響楽団の楽長を務めました。
同じ年に最初の歌劇《アグラヤ(Aglaja)》を作曲、上演。
1906年ベルリン宮廷歌劇場(現ベルリン国立歌劇場)、ドイツ・シャルロッテンブルク歌劇場(現在のベルリン・ドイツ・オペラ)、ベルリン・フォルクスオーパー、ウィーン・フォルクスオーパーの指揮者を歴任した後、ベルリン国立歌劇場音楽総監督に復帰。
ヒトラー政権下、ラトビアのリガ国立歌劇場の監督に転出、1940年ラトビアがソ連邦に占領されるとモスクワやレニングラードで客演して大成功を収め、モスクワ音楽院に院長を招請されるもこれを断り、結局スウェーデンに亡命、ストックホルム王立歌劇場の楽長に就任。
第二次世界大戦後の1949年ドイツに帰国、ベルリン市立シャルロッテンブルク歌劇場(現在のベルリン・ドイツ・オペラ)の音楽総監督に就任しました。指揮活動のほかにオペラやオペレッタ、リートも描いています。
マイスタージンガー序曲をどうぞ。
4/22はヴァイオリニスト ユーディ・メニューインの誕生日
4/22はヴァイオリニスト ユーディ・メニューイン(Yehudi Menuhin)の誕生日。
1916年ニューヨーク生まれ。幼少時には神童として名を馳せ、後にイギリスに帰化し国際的な音楽活動に対してサーの称号、さらに貴族の称号であるロードも授与されました。爵位名はストーク・ダバノンのメニューイン男爵。
第二次世界大戦中には連合軍のために慰問活動に力を入れ、戦後も人道的な活動に携わるなど多忙を極めたことで一時演奏活動の危機に見舞われるも、精神世界への関心と精進によって乗り越え長く一線で活躍しました。
1962年にはユーディ・メニューイン音楽学校を開設、1984年にはポーランドにオーケストラ・シンフォニア・ヴァルソヴィアを設立し、自ら指導に当たりました。
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲、上品で高貴な演奏です。
4/23はセルゲイ・プロコフィエフの誕生日
4/23はセルゲイ・プロコフィエフ(Sergei Sergeevich Prokofiev)の誕生日。
1891年ウクライナ生まれ。9歳で最初のオペラ「巨人」を作曲する神童ぶりを発揮し、13歳でサンクトペテルブルク音楽院に入学。
27歳の時に日本経由でアメリカに亡命するも、30代後半に社会主義時代のソ連に帰国。波乱万丈な人生を送ります。
作品は、交響曲をはじめ管弦楽曲に、オペラ、映画音楽、バレエ音楽、そして室内楽にピアノ曲、合唱にと広いジャンルにわたります。自身による演奏で束の間の幻影より。。。
4/24はジョヴァンニ・マルティーニの誕生日
4/24はイタリアバロックの作曲家・音楽理論家ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ(Giovanni Battista Martini)の誕生日。
1706年ボローニャ生まれ。大バッハの息子J.C.バッハやモーツァルトたちに厳格対位法を指導し、またモーツァルトの父レオポルトは、息子ヴォルフガングの才能についてマルティーニに意見を仰いだと伝えられます。
マルティーニは『音楽史』『対位法教練』といった理論書と宗教曲も沢山描きましたが、出版されたものは少なく、現代最も有名なのは「イタリア古典歌曲集」にある「愛の喜びは」というタイトルで知られるこの作品でしょう。時々結婚式の披露宴で歌っちゃう人がいますが、失恋の歌なのでタブーです。。。
4/25はピアニスト ヴラディーミル・ソフロニツキーの誕生日
4/25はピアニスト ヴラディーミル・ヴラディーミロヴィチ・ソフロニツキー(Vladimir Vladimirovich Sofronitsky)の誕生日。
1901年サンクトペテルブルク生まれ。ペトログラード音楽院時代にスクリャービンの長女エレーナと知り合い、のちに結婚。スクリャービン夫人より、スクリャービンの後期の作品の正統派な演奏と認めらました。
かのギレリスとリヒテルがとても尊敬していて、ある時、ソフロニツキーが「ギレリスは天才だ!」と叫んだら、リヒテルは「ギレリスが天才ならあなたは神です」と答えたとか・・・
スクリャービン幻想曲をどうぞ。
4/26はピアニスト ニコライ・ルガンスキーの誕生日
4/26はピアニスト ニコライ・ルガンスキー(Nikolai Lugansky)の誕生日。
1972年モスクワ生まれ。タチアナ・ニコラーエワ、セルゲイ・ドレンスキーらに師事、1994年22歳の時にチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門における(1位なしの)2位受賞。
レパートリーは広いですが、ラフマニノフ『楽興の時 作品16』をどうぞ。
4/27はヴァイオリニスト イーゴリ・オイストラフの誕生日。
4/27はイーゴリ・オイストラフ(Igor Davidovich Oistrakh)の誕生日。
1931年オデッサ生まれ。名前でわかるようにダヴィッド・オイストラフの息子さん。
神尾真由子さんの先生で有名なヴァイオリニストを数多く輩出しているザハール・ブロンの先生でもあり、大谷玲子さんのブリュッセル音楽院時代の先生でもあります。
お父さんとのバッハのドッペルコンチェルトが有名ですが、
ソロのパガニーニ ラ・カンパネラをどうぞ。
4/28はピアニスト ハロルド・バウアーの誕生日
4/28はロンドン出身のピアニスト ハロルド・バウアー(Harold Victor Bauer)の誕生日。
1873年ロンドン生まれ。
ドイツ人ヴァイオリニストの父より手ほどきを受け10歳でァイオリニストとしてデビュー。
1892年パリで1年間パデレフスキに学び、1893年パリでピアニストとして、ディーリアス《ヴァイオリンソナタロ短調》初演(ヴァイオリンはアチル・リヴァー(Achille Rivarde))。
1893-94年ロシア全土、続いてフランス主要都市でリサイタル、名声をもたらし活動範囲をヨーロッパ全土からアメリカにまで広げる。
1908年12月18日パリでドビュッシー《子供の領分》を初演。その後アメリカに定住し、ベートーヴェン協会を設立。後にマンハッタン音楽学校主任教師。
シューマン 幻想小曲集をどうぞ。
4/29はピアニスト レスリー・ハワードの誕生日
4/29はオーストラリア・メルボルン出身のピアニスト レスリー・ハワード(Leslie Howard)の誕生日。
1948年オーストラリア・メルボルン生まれ。フランツ・リストのピアノ作品全曲録音集が有名。ハワード以外には演奏録音がない作品も多数。また作曲家、音楽学者でもあり、リストの未完成作品の補筆も手がけています。
リストの”Romancero espagnol” S695cという珍しい作品の演奏が見つかりました(途中から始まり途中で終わるんですけれど)。
4/30はフランツ・レハールの誕生日
4/30はメリー・ウイドウワルツの作曲者フランツ・レハール( Franz Lehár)の誕生日。
1870年ハンガリー・オーストリア帝国生まれ。1905年メリー・ウイドウを作曲。ヒトラーがとても気に入り、レハールはスコアを贈っています。
そのおかげでレハール夫人はユダヤ人であったにも関わらず、レハールはナチス体制下で庇護を受け、戦後非難されることになります。
甘いメロディーが人気の「メリーウイドワルツ」ですが、何とも皮肉です。全幕(日本語字幕付き)をどうぞ。