レジス・パスキエを聴いてこんな風に歳を重ねると決めた!

20代の頃から歳を重ねるってどういう事か、どんな風に歳を重ねたいか、何気に考えてきました。

樹齢数十年の大きな樹が、毎年春にこうして芽吹き、花開く姿に、素敵に歳を重ねる理想を見ます。

レジス・パスキエ  ヴァイオリンリサイタルを聴きました。

恥ずかしながらパスキエのことは全く知らなかったのですが、ルクーのヴァイオリンソナタを聴きたくて、迷いなくチケットをゲットしました。

♪この記事を書いた人
Yoko Ina

音楽&ピアノ、自然、読書とお茶時間をこよなく愛しています

Follow me !

夭折の天才ギョー ム・ルクー

ギョーム・ルクーは19世紀末ベルギー生まれ、フランスで活躍した作曲家。
将来を嘱望されながら、24歳で夭折してしまいました。

短い生涯で描いた作品の中で最も有名なのがこの日演奏されたヴァイオリンソナタです。個人的には、有名なフランクのヴァイオリンソナタと同じくらい素晴らしい作品だと思うのですが、なぜか、フランクの100分の1も演奏されません。どうして?

これで70歳?!レジス・パスキエ

パスキエは1945年フランス生まれのヴァイオリニスト。

14歳でニューヨークデビューし、その後アイザック・スターン、ダヴィッド・オイストラフ、ピエール・フルニエ、ナディア・ブーランジェ、ジノ・フランチェスカッティらの薫陶を受けたらしい。

70歳と言えば形容詞として思いつくのは「円熟した・・・」とか「落ち着いた味わい深い・・・」とかいったものでしょう、ふつーは・・・

ところが、パスキエの演奏はとても若々しくエネルギッシュ!
目を閉じて聴いたら、20代と言われても何の疑いも持たないでしょう。

ビアニストのフィリップ・チュウとの年齢差30歳くらいはありそうでしたが、対等か負けず劣らずのパワーでした。凄かったです。

火花が散るほどのお互いの主張・・・
瑞々しい感性がめくるめく世界を彩り・・・

年齢差約30のデュオを聴きながら、「私もこんな70歳になる!」と決めました。

70歳のパスキエと(多分)40歳くらいのチュウと20歳過ぎのルクーの作品・・・

世代と時空を超えたコラボの世界に浸り、新しい生命の息吹きで満たされました。

素敵な春と、続く季節がファンタスティックになると確信させてくれた日曜日の午後・・・

生きていて良かった・・・としみじみ想う至福の時でした。。。

~♪~

レジス・パスキエ ヴァイオリンリサイタル
ピアノ :  フィリップ・チュウ
☆プログラム
メシアン:主題と変奏
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
<休憩>
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ

☆アンコール
リリー・ブーランジェ  「ノクチュルノ」
武蔵野市民文化会館  小ホール 2015年3月22日14時

タイトルとURLをコピーしました