【暗譜は怖くない】練習番号活用練習のすすめ

今、練習している曲に、
練習番号ついてますか?

えっ?ついてない?

ぜひ付けましょう↓↓↓

【何かと便利で役に立つ】練習番号付けてますか?
日々の練習は、聴いてくださる方と作品の世界を共有して幸せな音楽時間を共にするためにするのですが・・・その練習のやり方が大切なのは、言うまでもありません。“練習”というと、とかく、ピアノに向かって弾きまくるイメージを持っている人が...

「もうつけたよ~」
「いつもつけてるよ~」

というあなた、
練習番号つけただけで満足していてはダメですよ~。

練習番号をつけるのは練習の下準備です。

練習番号は、活用して練習するから「練習番号」です^^

練習番号を活用して練習すれば
暗譜もサクサク・・・

・・・というほど甘くはありませんが、強力な助っ人になってくれます。

本番での事故率を限りなくゼロにしてくれますし、仮に頭が真っ白になってしまったとしてもさっと(または、なんとか)直近のフレーズに飛べて被害を最小限に抑えることはできるはずです。

立ち往生とか、
あえなく途中退場とか、
最悪の事態に陥る可能性を限りなくゼロに!

練習番号を活用しましょう!

この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina
音楽と自然と読書とお茶時間をこよなく愛するピアノ弾き ⇒プロフィール

【練習番号活用その1】ピックアップ練習

まさかと思うのですが・・・

いつも曲の最初から通して弾いてばかりいませんよね?

つっかえたら弾き直して・・・
を繰り返して

最後までたどり着いた~\(^o^)/

みたいなことしていませんよね?

通し練習はもちろん必要ですし、そもそも1曲を完奏してその作品の世界を実現するために練習するのですから、通して弾くのはいいのですが・・・

立派に演奏できるようになるために、

フレーズ毎に区切って丁寧に練習しましょう。

そのために練習番号が役に立ちます。
毎日1つをピックアップして重点練習するのです。

たとえば、
今日は[A]、
明日は[B]、
明後日は[C]・・・

とピックアップして、

アーティキュレーションをよく見て、
音色に気を配り、
片手ずつ美しく、
そして、両手でのバランスを色々試し・・・

などなど深い練習をしましょう。

範囲を絞って深い練習をすることによって、通している時には気づかないことが色々と見えて(聴こえて)きます。

ほぉ~・・・

とか

へぇ~・・・

とか、大作曲家たちの素晴らしさにも感嘆し、ますますその曲が好きになるはずです。

欲張らないで1日1ヶ所ずつでいいんです。

何となく、ここが難しいから繰り返し練習・・・じゃなくて、

すべてのフレーズ、音に意味があって大切なのです。

そのためにも、フレーズごとによ~く見て考えて練習しましょう。

【練習番号活用その2】雪だるま練習

発表会などで止まってしまった時に、前に戻ったり、最悪最初に戻るシーンに遭遇しますが・・・

本番では止まってはいけないし、
万が一止まってもすぐ先のフレーズに飛びましょう!!

そのための練習法のひとつ「雪だるま練習」をご紹介します。

なんで雪だるまなのかは、読んでいるうちにわかります^^

練習番号がA~Fまであるとします。

今日の練習は、Aから増やしていきます。こんな風に。
1回目:A
2回目:A-B
3回目:A-B-C
4回目:A-B-C-D
5回目:A-B-C-D-E
6回目:A-B-C-D-E-F

次の日は、最後のFから増やしていきます。
1回目:F
2回目:E-F
3回目:D-E-F
4回目:C-D-E-F
5回目:B-C-D-E-F
6回目:A-B-C-D-E-F

その次の日は、たとえばDから増やしていきます。
1回目:D
2回目:D-E
3回目:C-D-E
4回目:C-D-E-F
5回目:B-C-D-E-F
6回目:A-B-C-D-E-F

その次の日は、Bから・・・
その次の日は、Eから・・・


という風に、あらゆるところから始めて、そこから増やして全曲になるような練習をします。

ひとつのフレーズから始めて増やしていくので「雪だるま練習」です^^

やってみればわかりますが、この練習のメリットは、単に暗譜のためだけでなく、”構成”を立派にすることにも役立ちます。

途中から始めて増やしていくと、

ただ通して弾いている時には
見えない
聴こえない
意識しなかったことが、

見えたり
聴こえたり
意識されたりします。

雪だるま練習は、本番前におすすめです。

【練習番号活用その3】ランダム練習

練習番号活用その1とその2は、譜読み段階からできる練習ですが、暗譜ができてからやりたいのが「ランダム練習」です。

ランダム練習はその名の通り、曲のあらゆる練習番号のフレーズをランダムに弾く練習です。

特に暗譜をした後に、楽譜なしでランダムに弾くのはよいトレーニングになります。

ポイントは、練習番号一つ分とか二つ分とか、決めた分だけ弾くこと。例えば、Dだけ弾くと決めたら何となくEに進んだりしないで止まりましょう。

私は思いつくままにランダムに弾きますが、カードなどを使って練習するのもいいと思います。

暗譜落ちを恐れるなかれ!

以上、練習番号を活用した練習を3つご紹介しました。

本番で、もしも暗譜が飛んでしまったら・・・

想像するだけで胃がキュンとなりますが、いたずらに怖がっていい事はひとつもありません。ストレスになるし、萎縮するし、エネルギー消耗するし・・・

残念ながら、本番で頭が真っ白になって暗譜落ちする可能性をゼロにすることはできないようです。

なので、暗譜が飛んだらさっと次へ飛ぶと決めておきましょう。

本番の事故は聴いている方もドキっとしますが、その後どうするかで

「おっ!さすが!」

となるか、

「あ~、気の毒に。。。」

となるか、心象は全く違います。

そんな私自身の赤面の失敗談をひとつ披露します。

ある弾き合い会でリスト「エステ荘の噴水」(巡礼の年報第3年第4曲)を弾いた時に、クライマックスへ向かう206小節あたりの左手オクターブで指が滑って別の鍵盤を触ってしまったら頭が真っ白になって止まってしまいました。

よりによってこんなところで止まるなんて絶叫ものですけれど、とにかく次へ飛ぶしかありません。さっと飛んで弾き続けたのですが、一番盛り上がるべきところで止まってしまったことで気持ちが切れてその後も「あれ?」となってしまったのですが、その度にさっと次のフレーズに飛び続けてとにかく最後までたどり着きました。

消えたい。。。

弾き合い会ってこういう失敗をしておくために参加するんですけれど、やっぱり後味は超苦く・・・呆然として懇親会(ランチ)に参加したら同席した方々から、

「(止まって)どうするのかと思ったけれど、すぐ弾き始めて”おっ!さすが!”と思った」と感動されました(笑)

事故が起きたら、もうそれは仕方ががないです。

私も、聴衆として事故に遭遇したことがあります。発表会やコンクールはもちろん、相応なチケット料金のプロの演奏会でも事故に遭遇した事もあります。

いずれにしても、事故そのものよりもやっぱりその事故の後どうするか、なんですよね。事故があってもその後の演奏が立派なら私は気にしません。

本番は緊張するからライブらしいテンションのワクワクドキドキする演奏になって聴いている方も楽しいですが、そのテンションが思わぬ事故を引き起こすリスクもあります。リスクを恐れていてはいい演奏はできません。

そのために、練習は色んな視点から作品を見て、考え、発見しながら、試行錯誤したり・・・

そうやってピアノと作品と深く戯れて仲良くなって、演奏が熟していくのだと思います。。。

毎日の練習をクリエイティブに、
その先に喜びに満ちた本番があります。。。

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