ピアノを弾きたい!
と思ったその日が始める日。
とは言え、
ぐぐって弾けるようになるほどピアノは簡単ではありません。自己流・我流で無理やり弾こうものならどんどん悪い癖がついて、上達どころか下手になる一方・・・
限りある人生の貴重な時間とエネルギーを無駄にしないために、クラシックピアノを弾きたいなら、
いい先生にきちんと習う一択のみ
他に選択の余地はありません。
ピアノの先生はピアノライフを左右し、
結果、人生に幸福をもたらすか、
いたずらに悩みが増えるだけか・・・
人生の幸福度にも大きく影響します。
では、誰に習ったらいいのか?
いい先生はどうやって探せばいいのか?
ピアノの先生選びについて考えてみました。
いい先生に出会うために目標・希望をはっきりさせよう
先生を探す前に、まず、自分がピアノを習う目的・目標、自分の現状を鑑みて希望をはっきりさせましょう。
習うジャンルや目的・目標によってふさわしい先生も違います。また、現実問題としてレッスンを継続できる条件での最善を選択する必要があるからです。
以下の問いを具体的に考えてみてください。
♪ 弾きたいジャンルは?
♪ 弾きたい曲は?
♪ 目標は?
♪ 全く初心者?それとも習った経験がある?
(習った経験があるならどれくらい?)
♪ ひと月あたりのレッスン回数の希望は?
♪ 絶対に対面レッスンがいい?
♪ 対面レッスンなら通える範囲は?
♪ オンラインレッスンも検討する?
♪ ひと月あたりの月謝希望額(可能額)は?
♪ 1日平均でどれくらい練習できそう?
♪ スパルタ好き?それとものんびり派?
♪ 独りでどんどんやりたい or 懇切丁寧なレッスンがいい?
♪ 発表会など教室行事に出たい or 自分でどんどん外へ出て弾きたい?
♪ 性格的に譲れないことはある or 気にしない?
♪ ・・・etc
他にも、自分がレッスンを受け、継続するところをリアルにイメージして、希望や譲れないことなど具体的に書いて整理しましょう。
自分の希望がわからなければ、ふさわしい先生に出会いようがありませんからね。。。
ネットを活用して探すのはおすすめ
習う目的や目標、希望がはっきりしたら、優先順位を考えましょう。
実際に、譲れない順に並び替えて、本当にそれが大事なのか、熟考します。誰に習うかは、結婚相手が人生を左右するレベルの重大問題、自分に合う先生と出会うためにはまず
「自分を知る」
です。
自分の希望や条件がはっきりしたら探し始めましょう。
現代ではやはり、ネットで探すのがおすすめです。
PTNAの先生紹介ページをはじめ、ピアノの先生を紹介するWebページは色々ありますからそれらを活用するのもいいです。
ただし、これらのページは、掲載にあたって何か審査があるわけではなく自己申告なので、掲載されているからと言って”いい先生”である保証はどこにもありません。
「どなたでも懇切丁寧にお教えします」と書いてあったのに、行ってみたらとんでもなかった(号泣)みたいなつぶやきをしばしば見かけます。
そういう悲劇の主人公にならないためにも、”行間を読む”的にWebサイトやSNSをよ~く読んで、向こうにいるのがどんな人なのか?想像力と洞察力を大いに働かせましょう。特にSNSは気楽な分、”人となり”や”素顔”が透けて見えるので参考になります。
・・・と、色々吟味して、気になる先生が見つかったらコンタクトしてみましょう。メールのやり取りでよい感触が得られたら、体験レッスンやガイダンスを受講し、ピンと来ればそのまま受講すればよし、「う~ん・・・」と微妙に感じたならそこでおしまい。ネットなら後腐れがないのがお互いにラクです。
友人・知人に紹介してもらうという方法もありますが、これもやはり自分の希望がはっきりしていてこそ、良い出会いに恵まれる可能性が高くなります。相性の問題(理屈では割り切れないが、実は大事なポイント)もあるので、いくら彼(彼女)が絶賛するからと言って鵜呑みにせずに、自分にとってどうなのか?慎重に判断しましょう。。。
譲らないで欲しい!大人のピアノレッスン3つのポイント
大人のピアノとして、ショパンをはじめクラシックの作品を弾けるようになりたい方のレッスンでは、次の3点は譲らないで欲しいと考えています。
- 1回のレッスンが45分以上で基本毎週、最低月3回。
- 大人(特に初心者)を責任を持って積極的にサポートしている
- レッスンのコンセプトがはっきりしていて共感できる
解説します。。。
1回のレッスンが45分以上
多くの楽器店経営のピアノ教室のレッスンは30分/1回ですが、現実問題これでは短かすぎます。時間が足りないと十分な内容のレッスンができなくて、不本意ながらも「じゃあ、練習しておいてね!」と丸投げするしかありません。なのでレッスンはせめて45分です。
大人の初心者を責任を持って積極的にサポートしている
「どなたでもどうぞ」というスタンスの方は少なくありませんが、
「どなたでも親切に接しますよ^^」
というのと、
「必ず弾けるようにします!」
というのは違います。
「どなたにも親切に接します」というウエルカムな態度ながら、レッスン自体は丸投げで、きちんと教えさえすればいたずらに悩まなくても済むことを教えていないために(SNS等で)ぼやいている方は少なくありません。
対応が優しいだけに、あからさまに文句は出ないどころか「先生はとても親切なんだけど・・・」自分が出来ないのが悪いのだと思い込んで悩んだり凹んだりしている人をしばしば見かけます。
誤解を恐れずはっきり書きますが、
それ、まともに相手にされていない可能性があります。
まともに相手にされていないというのは、
「大人になってピアノを始めたところでどうせ大して上手くならないのだから、適当にあしらっておけばいい・・・」
というスタンスで大人のピアノレッスンをしている先生が実際にいるという意味です(ごく少数と思いたいですが、残念ながら実際に存在します)。
だから、“大人の生徒を責任を持って積極的にサポートしている”先生に習いましょう。
優しい先生がいいと思うのは全くその通りですが・・・ピアノを弾くのは大変なので、厳しくならざるを得ない面があります。厳しさは怒るとか叱責するとかではなく、
安易に妥協しない
大切なことを譲らない
です。音楽を愛し、生徒の成長を願うなら、それはとても大切なことです。人は何かと易きに流れるものですが、それに甘んじていては向上できません。無理はいけませんが、譲れないことを譲らない姿勢はとても大切です。
レッスンのコンセプトがはっきりしている
音楽や作品にとって大切なことを譲ってしまったら、それは音楽をないがしろにすることですから音楽家としてどうよ???って話になりますし、生徒にとって出来るはずのことを安易に妥協してしまったら、それは結果的に生徒の向上心を削ぎ可能性をふさぐことになります。
ピアノを弾く喜びやレッスンの楽しさは、お茶時間の楽しさとは違います。”優しさ”を勘違いしないようにしましょう。
その意味で、レッスンのコンセプトがはっきりしている
というのはとても大事なことです。そのコンセプトに共感できる先生を信頼してついていきましょう。
最後の決め手は”この先生についていこう”と思えるかどうか
色々書きましたが、何だかんだ言っても最後は、
♪ ピンと来た
♪ 信頼できると感じた
♪ この先生について行こうと思う
そういう理屈を超えた、いわゆる“縁”だと思います。
そのためにも、最初に述べた”自分の希望をはっきりさせる”のはとても大切です。
ピアノを弾くのは、想像しているのと実際に自分で弾いてみるのとでは大きな違いがあります。
実際にピアノを弾くのは、本当に大変です。
特にショパンなど弾こうと思ったら、
こんなに大変なの~?!
と絶叫したくなるシーンがあるでしょう。
えっ?!こんなことしなくちゃいけないの?!
と驚くこともあるでしょう。
そういう時に、適切に導いてくれる先生がよい先生で、その先生を信頼してついていけるかどうかです。
・・・もうひとつ、
”類は類を呼ぶ”と言いますが、先生選びも結局ここに行き着きます。。。
先生は、自動車に乗せて目的地まで運ぶように上達させてくれるわけではありません。実際に弾くのは自分自身ですからね。。。
どうぞ、いい出会いに恵まれ、
素敵なピアノライフで
あなたの毎日が
より豊かになりますように。。。